生理ってなんか大っぴらに言えないし、女性同士でも周りにあまり聞こえないようこそこそ話したりするんだけど、あえてそのタブーに挑んだ作品?!
これを機会にぜひ一度手に取って読んでみるべし!
ギャグ漫画?って感じだけど実は意外とストーリーがしっかりしてる!だからこそおすすめ!
生理ちゃんとは
こちらはですね、小山健さんの作品で、もともとは「ツキイチ!生理ちゃん」というオモコロというメディアで不定期連載されていた漫画ですね。
初めてみたときは衝撃でした!
だってものすごく的確だったから!
今なら不定期連載されてたものがまだ読めます。
こういうのって書籍化されるとしばらくしたら非公開になっちゃうから今がチャンスかも?!
参考 「ツキイチ!生理ちゃん」(小山健)まとめ読み!オモコロ見えないものを視覚化
この漫画の良いところ、それは見えないものを視覚化してるんですね!
まず女性あるあるで申し訳ないんだけど、月に一度の生理は「なる」ものではなくて「来る」なんですね。まぁ「なる」でも全然問題ないんだけど。
なので、「あ~、そろそろ生理来そうだな」とか言うわけです。
生理ちゃんが来る
そして実際、漫画で生理ちゃんが「どうも~」って感じでやって来ます。
それに対する女性の反応もリアルで、「え~もうそんな時期?」とか「なんでこんな忙しいときに・・・」とか。
リアルで生理ちゃんは来ませんが、反応はリアルそのもの。ほんとそんな感じ。
注射器で血を抜く
生理あるあるですが、やはり貧血ぎみになっちゃうんですね。
という現象を生理ちゃんが物理的に血を抜いてくことで表現。めちゃ大きい注射器で血を抜いていく。これはやばし。
下腹部に攻撃してくる
これは本当に生理独特の痛みなんだけど、腹痛とはまったく違うにぶい痛みが下腹部を襲います。しんどいときは本当にしんどい。
これに対し、生理ちゃんが、しっかり下腹部をめがけて攻撃してきます。
もちろん「物理的に攻撃」される痛みとは全然違うけど、痛みを伴いしんどいことはずばり表現されています。
ただのギャグ漫画じゃない
そして一番大事なこと。
それは生理ちゃんがただ生理を具現化したギャグ漫画じゃないってこと。
1話1話がすごい短いんだけど、ストーリーがしっかりしてる。
愛嬌のある絵で油断させておいてストーリーでほろりとくる、小山健さんの神髄かもしれませんね・・・。
コマ割りや見せ方がうまいなーっていつも思います。素人が偉そうにすみませんね!
私は特に2話目の「女性って大変だね」と言う男性に返した生理ちゃんのセリフ「大変なのを生理を理由にできないのが大変」
これです。
これなんです。
貧血でつらい、生理痛でしんどい、眠気が襲う、今立ったり動いたりしたら危険、今すぐトイレ行かなきゃ、なんかイライラする、全部自分にしかわからないことで、でも「生理だから」って言い訳もできない。
だから多くの人が平気なフリして、一生懸命平静を装って生きていく。
万が一に備えて黒いズボン履いて地味な恰好をしていく。立った時ちらっと自分の座っていた場所が汚れてないか確認する。人目に触れないようこっそりポーチ持ってトイレに駆け込んでいく。
ほんと大変なんやで。
まとめ
とういことで今回はぜひ色んな方に読んでみてほしい漫画を紹介してみました!
オモコロには9話分掲載されていますが、もちろん書籍化の方は加筆修正されてるかと思います!
9話分だけ見てみても、色々な角度から悩んでる人々が出てくるので、色んな女性にも共感されやすいかと思うし、
男性目線からでも読みやすい絵だし、良くある女性を崇高し過ぎて勝手に「女性代表目線」で好き勝手言い出す残念なものではないので、ぜひ読んでみてほしい!特に6話なんかは、男性も大変なのね、と思いました!
おすすめですぞー!
追記 19/2/17
生理ちゃん、映画化決定おめでとうございまーーーす!
まさかの映画化!どんな感じになるか楽しみ!
はじめまして
タイムリーな記事をみつけましたのでコメント致します。
この本、つい最近紀伊国屋で私のツレがみつけてきて面白いので読んでみなされと、目を通しました。
たしかにギャグ一辺倒でおわっておらず、読後感も考えさせられてしまう作者の手腕に唸りました。
殴り書きのような筆致ですが絵の巧い作家さんだと思いました。
月経小屋の回を読んで、近代以前の認識に驚いた次第です。
通りすがりの男さん、コメントありがとうございます!
ツレさんにおすすめされたんですね、素敵!
ほんと考えさせられる漫画ですよね、それがさらりと嫌味なく、自然と考えてしまう・・・
さくっと読める手軽さもあって何度も読み返してしまいます!